スズヤス社員対談 営業×製造
Special Interview 03

皆川 純一さん × 小川 剛さん

営業力×現場力
製販一体で「スズヤス」ブランドを高めたい

自動車鋼材部 自動車鋼材第一課
課長 チームリーダー
皆川 純一さん

栃木支店 製造部
次長
小川 剛さん

営業と製造、それぞれの仕事

2人が初めてお会いになったのは、皆川さんが新入社員の時に栃木支店の工場で現場研修を受けた時だそうですね

小川

ごめんなさい。実は全然覚えてないんですよ(笑)

皆川

新入社員でしたからね(笑)。でも、私が自動車鋼材部に異動してからは、現場への指示を小川さんにお願いしているので、今は毎日のようにやり取りしています。

対談風景01

スズヤスの営業と製造の仕事について教えていただきたいのですが、鉄の営業というと、どんな業務になるのですか?

皆川

まず鉄の需要家、つまり自動車や家電、建築といった、当社にとってのお客様に鋼材を売る場合、大きく分けて「ヒモ付き」と「店売り」という2つの販売形態があります。

皆川 純一さん

「ヒモ付き」は、鉄鋼メーカーと需要家が直接つながっている取引です。自動車など大量の鋼材を扱う需要家が採用する取引形態で、当社は両者の間に入って加工や在庫、物流などを手がけています。毎月一定の数量の注文をいただけますが、それゆえに、安定した鋼材の供給が欠かせません。鋼材をきらさず、同時に余剰分を出しすぎないように、正確な数字をもとに流通を管理するのが営業の仕事です。

一方、「店売り」は商社や問屋が持つ鋼材の在庫の中から、お客様が必要に応じて購入する商売です。店売りの営業は、基本的に先輩たちが担当してきたお客様を引き継いで、自動車や建築物の材料の注文を取ってくる仕事です。

お客様とは普段どんな会話をするのですか?

皆川

意外と仕事の話ばかりではなく、世間話や趣味の話の方が多いくらいです。その中で大事なことはしっかり伝えます。入社1〜2年目の頃は知識もそれほどなかったので、お客様から教わった部分も多くありました。

製造部の仕事についても伺えますか?

小川 剛さん

小川

お客様から受けた注文に対応し、鉄鋼メーカーから仕入れた鋼材を切断加工して出荷するのが役割です。いわゆる鋼板のサービスセンターと呼ばれる機能ですね。工場の中での作業は、鉄鋼メーカーから届く母材コイルの荷下ろしから、加工設備への搬入・切断加工、加工後の製品を梱包し、クレーンでトラックに積み込みをして出荷、という流れで進んでいきます。機械のオペレーションやクレーン操作など含め、少しずつ技術を身につけながら仕事を覚えていきます。

製造現場には危険なイメージもありますが、安全対策について教えてください。

小川

安全対策は最も重要なテーマで、当社では安全衛生委員会を設けてさまざまな取り組みを行っています。

安全フェンスやセンサーの取り付けなど、ハード面の対策も着実に進んでいますし、栃木支店では独自の「危険予知トレーニング」や「危険体感トレーニング」も行っています。実際にコイルを倒したり、鋼材のエッジで野菜を切ったりして、危険性を体感するのが目的です。

また、全社で行う「危険撲滅コンテスト」では、現場に潜む危険を見つけ出し改善するためのアイデアを募集します。そのうち現場から出たいくつかのアイデアはすでに実現しています。安全対策に終わりはないので、今後も緊張感を持って取り組んでいきます。

スズヤスの強み

対談風景02

営業と製造部それぞれが考える「スズヤスの強み」について教えてください。

皆川

当社は創業から90年近い歴史がありますが、サービスセンターでありながら、鋼板や条鋼など多様な鋼材の店売りにも対応しており、そこが大きな強みになっています。

ヒモ付き取引の強みは、メタルワングループの一員だということ。親会社が鉄鋼商社のメタルワンであり、同じく株主の日本製鉄と神戸製鋼所のほか、どの鉄鋼メーカーの鋼材でも取り扱うことができる強みがあります。それと同時に株主の皆さまからは、東日本の鉄鋼流通の核としての役割を期待されていると思います。

製造部が考えるスズヤスの強みはどこにあると思いますか?

製造部風景

小川

スズヤスの製造部の強みは、ここで働く「人」だと思っています。仕事を楽しんで、エンゲージメントが高いメンバーが多い。自分たちで情報を集めたり、直接お客様を訪問して話を聞いたりして、製造部として何ができるか考えて積極的に仕事に取り組んでいる人が多いと感じます。

皆川

確かに当社の製造部には「現場力」を感じます。いくら営業が仕事をとってきても、納期どおりに高品質の製品を届けてもらわないと次につながりません。製造部の積極的な姿勢は心強いですし、安心して仕事を任せることができています。

小川

ただ漫然と作業したものと、一生懸命考えながら作ったものとでは品質に差が出ると思いますし、お客様にも伝わると思います。

それに、当社は一生懸命やれば評価されますし、ご褒美ももらえます(笑)。私自身も以前、一生懸命やった結果を評価してもらえて、メタルワンのメキシコのサービスセンターの視察に行かせてもらいました。社員にやりがいを与えてくれる会社だと思います。

営業のやりがいはどんなところに感じますか?

皆川

営業活動イメージ

鉄は、私たちの暮らしや産業に欠かせない素材です。鉄から1メートル以上離れて生活することはできないとも言われます。建物に使われる鉄骨、現代の生活に欠かせない家電やスマートフォンにも当然すべて鉄が使われています。私は自動車鋼材を取り扱っていますが、「この車には自分が販売した製品が使われている」と家族や親しい人に話すときなどは、やはり誇らしく感じます。自分の仕事が人々の社会生活を支えているという実感が得られることは、仕事のやりがいにもなりますね。

お互いの仕事に期待すること

これから業界での存在感をさらに高めていくために、お互いの仕事に望むことはどんなことですか?

小川

お客様の要望や感想のフィードバックなど、情報は常に共有してほしいです。営業の方が支店に来たときには、ぜひ現場にも話を聞かせてください。お客様の声は自分たちの仕事を考えるきっかけになります。

皆川

製造部には、これからも品質の追求は続けてもらいたいですね。「スズヤスの製品は他とは違う」とお客様に思ってほしいですから。また、営業にはないノウハウが現場にはあるので、どんどん意見してください。

小川

現在まさに「製造部にできる営業力強化」に取り組み始めているところです。品質の追求はもちろんデリバリーの対応も含めて、われわれが受け持つ部分は常にブラッシュアップしていきます。現場の力を営業の力にして、「スズヤス」ブランドをお客様にアピールしてください。

皆川

それは心強いです。「製販一体」となって一緒にスズヤスを盛り上げていきましょう。

皆川 純一さん × 小川 剛さん